Monthly Report No.444

マイ仙台暮らし

マイ仙台暮らし第2章

幹事 仁王 彰夫
(三菱商事株式会社 東北支社長)

新たな驚き

昨年4月に学生時代6年間を過ごした仙台に30年ぶりに戻って来て約1年が過ぎました。当時と比べて仙台は更に大きな都市になっており、特に仙台駅東側の目を見張る様な発展、街中の高層マンション群、地下鉄東西線、青葉山の東北大学工学部奥の広がり、各学部のビルが新しくなっている事、等々に大変驚きました。

冬のマイ仙台暮らし

ここ数年では雪が多い方だった様ですが、今回久々に仙台の冬を迎え本当に寒く感じながら毎日を過ごし、ずっと心の底から暖かい春を待ちわびております。学生時代は雪の季節は毎週スキーに行っていましたが、40代で右足、50代で左足を肉離れした経験から、その後スキー、テニス、野球等の激しい運動の類いからは全て手を引いております(除くゴルフ)。という訳で、今年の冬はゴルフが出来た日以外の週末は自宅に籠り、時々本を読み、大体は撮り溜めしておいたTV番組を見ておりました。近年歴史への興味が増した事もあり、割にNHKの番組が多く、独眼竜政宗と坂の上の雲(ともに再放送)、新プロジェクトX、蔦屋重三郎栄華の夢話、等々といった具合です。各種番組を見ながら日本と東北の歴史を勉強しつつ、現在単身暮らしであることをいい事にいちいちストーリーに感動して(年を重ねるに従い緩くなった)涙腺を大崩壊させております。

2025年の目標

昨年は秋田の乳頭温泉郷、白石川堤の一目千本桜、青森のねぶた、秋保大滝、陸前高田の奇跡の一本松、等々に行く事が出来ました。とは言え、まだまだ行っていない名所が数多くありますので、暖かくなったらゴルフは適度な回数としつつ、出来る限り外に出てまだ見ぬ東北の自然と名所を満喫すると共に、仙台のスポーツチーム(楽天イーグルス、ベガルタ仙台、仙台89ers、マイナビ仙台)の応援もしっかりとして、マイ仙台暮らし第2章をより充実したものにしていきたいと思います。

今年も皆様と一緒に甚だ微力ながら仙台、宮城、東北を盛り上げて参りたいと思います。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます

マイ仙台暮らし 紹介写真1
マイ仙台暮らし 紹介写真2
マイ仙台暮らし 紹介写真3
マイ仙台暮らし 紹介写真4
マイ仙台暮らし 紹介写真5

※「マイ仙台暮らし」では会員様のコラムを募集しております。掲載をご希望の方は事務局までご連絡ください。

幹事会だより

2025年3月17日

3月幹事会では、小林代表幹事が4月17日に広島で開催される全国セミナーでの分科会打ち合わせによる途中参加のため、冒頭に西井代表幹事から挨拶を頂きました。

続いて会員異動について審議を行い、満場一致で承認されました。その後は最近の社会情勢を中心とした意見交換が実施されています。

話題としては米不足の実態、新卒採用者の初任給増加に加え賃上げの影響、各業界の人手不足と外国人労働者の獲得となっております。

また、ものづくり委員会のモデル企業として株式会社鐘崎の嘉藤社長から活動報告を頂きました。幹事会終了後に理事会を予定していたため、少ない時間ではありましたが、多くの幹事から意見をいただき終了致しました。

例会DIGEST

東日本大震災から14年 
-現在の地震活動と新しい防災の取組

東北大学 災害科学国際研究所 教授 今村文彦 氏

東北大学 災害科学国際研究所 教授
今村文彦 氏

はじめに、東北大学 災害科学国際研究所の今村教授が、近年の日本各地の地震活動の状況を説明されました。東北ではいまだに3.11の余震または誘発地震が多く、能登半島も余震活動が非常に活発とのこと。また、懸念されている南海トラフ巨大地震は津波の被害が想定されているので、3.11の経験を伝えて、事前の備えをしていただく必要があることを強調。さらに、津波の第一報は誤差が発生する可能性があるため安全なところに避難してから正確な情報を得ることや、福島の廃炉作業への理解と支援、BCP(事業継続計画)の準備などについて言及されていました。

【略歴】

2023年4月~継続中 東北大学副理事(復興新生担当)グリーン未来創造機構副機構長2023年4月~継続中 中央大学 客員研究員(機構教授) 2019年8月~継続中 一般財団法人3.11伝承ロード推進機構 代表理事 2012年4月~継続中 東北大学災害科学国際研究所 教授 2020年4月~2023年3月 関西大学客員教授(社会安全学部) 2020年4月~2023年3月 東北大学総長補佐 2014年4月~2023年3月 東北大学災害科学国際研究所長 2011年4月~2020年3月 日本映画大学 非常勤講師 2007年6月~2020年3月 政策研究大学院大学 非常勤講師 2000年8月~2012年3月 東北大学 教授(工学研究科) 2007年4月~2007年12月 大阪市立大学理学研究科 非常勤講師 2002年4月~2004年12月 東京工業大学大学院 理工学研究科 非常勤講師2002年4月~2003年3月 上智大学 非常勤講師(理工学部)2000年4月~2001年3月 海洋科学技術研究センター客員研究員 1998年4月~2000年7月 東北大学 助教授(工学研究科) 1997年6月~2000年7月 京都大学 客員助教授(防災研究所)1992年12月~2000年7月 東北大学 助教授(工学部) 1993年9月~1995年8月 アジア工科大学院助教授(土木工学部)。

仙台市経済局 次長 杉田剛 氏

仙台市経済局 次長
杉田剛 氏

次に、仙台市経済局の杉田剛次長から仙台BOSAI-TECHイノベーション創出促進事業についての紹介がありました。この事業は、テクノロジーを活用しながら、防災分野の新しい製品などを開発して、世界の防災課題の解決策を持続的に生み出すことを目的としているとのこと。その大きな柱の一つとして挙げたのが、産学官金全ての関係者の母体となるイノベーションプラットフォームです。仙台の地から新たな防災関連産業を創出して確実に利益を上げ、世界へ広げることを目指すこの事業への参加を呼びかけられていました。

【略歴】

1994年 東北大学経済学部卒。仙台市役所に入庁。

3.11メモリアルネットワーク 専務理事 中川政治 氏

3.11メモリアルネットワーク 専務理事
中川政治 氏

最後に、公益社団法人3.11メモリアルネットワーク 専務理事の中川政治氏が「東日本大震災 震災伝承の現状と未来」と題して講演されました。中川氏は復興関連予算補助や民間助成などの収入が来年度から著しく減少する可能性や、来訪者数の激減、語り手の逝去等、様々な形での危機が現れていると警告。次に、災害の前の“伝承”が命を守ることにつながった例をはじめ様々な意義を提示し、民の力で伝承を続けられるよう、企業研修の依頼や寄付等などの協力をお願いしたいと締めくくられました。

【略歴】

公益社団法人3.11メモリアルネットワーク 専務理事。京都市出身。大学院卒業後、京都の機器メーカー勤務。国際協力NGOとしてイラク難民支援、ハイチ地震支援。青年海外協力隊としてフィジーで環境教育。2011年3月、ボランティアとして石巻へ。ハイチ地震での国際人道支援の経験を踏まえ、「石巻モデル」と呼ばれたNPOの連携調整や、語り部や伝承団体の視点に立って民間伝承ネットワークの活動を推進。

新入会・交替会員紹介

会員総数361名(2025年4月11日時点)

入会(2名)

大友 聡 様

会員

大友 聡 様

エス・アイ・ロジ
株式会社
代表取締役社長

西川 佳成 様

会員

西川 佳成 様

カナデビア株式会社
東北支社長

交代(5名)

菊地 憲史 様

幹事

菊地 憲史 様

株式会社みずほ銀行
仙台法人部長

梶谷 俊晴 様

会員

梶谷 俊晴 様

株式会社東芝
東北支社長

大田 啓之 様

会員

大田 啓之 様

日本航空株式会社
東北支社長

増田 暁浩 様

会員

増田 暁浩 様

パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社
東北支店長

間村 智行 様

会員

間村 智行 様

明和興業株式会社
専務執行役員・
東北営業本部長