Monthly Report No.450

マイ仙台暮らし

29年ぶりに仙台へ帰還

株式会社みずほ銀行 仙台法人部長 菊地 憲史

仙台経済同友会の皆さま、いつもお世話になっております。みずほ銀行の菊地憲史です。

1996年に東北大学経済学部を卒業後、東京を中心に横浜、広島、大阪と各地で勤務してまいりましたが、このたびご縁をいただき、29年ぶりに仙台へ戻ってまいりました。

4月の着任から、あっという間に半年が経過しました。これまでの転勤では妻とともに各地を回ってきましたが、今回は52歳にして初めての単身赴任となります。掃除、洗濯、料理と、いわゆる“家事”と“仕事”の二刀流には慣れておりますので、生活面での不安はありません。ただ、お酒が美味しい仙台で、妻というブレーキが外れてしまったことには少々注意が必要です。飲みすぎには自制を効かせ、健康第一で過ごしたいと思います。

~平成初期から、令和の変化~

昨年、甥(妹の長男)が私の母校である東北大学経済学部に入学しました。トンペイ生といえば、かつては50ccの原付バイクが通学の必需品だったため、「入学祝いに原付バイクをプレゼントしようか」と伝えたところ、「地下鉄で通うから要らないよ」とあっさり断られました。実際、今年仙台に戻り、街を歩いてみると、地下鉄東西線なるものが開通し、八木山方面に原付バイクで向かうトンペイ生の姿も少なくなりました。また、国分町や一番町で酔って騒ぐ学生も減り、最近のトンペイ生は昔と比べて随分と様変わりしたようです(これ以上語ると、自分の学生時代の素行がばれますので、この辺で…)。なお、調べてみると、50cc原付バイク自体も、排ガス規制の強化や需要の減少により、各メーカーで製造中止の動きが進んでいるようです。

もう一つ、平成初期からの大きな変化といえば、東北楽天イーグルス、ベガルタ仙台、仙台89ersといった、仙台を本拠地とするプロスポーツチームの誕生です。私が大学に入学した1992年、NPBオールスターゲームを観戦した記憶がありますが、当時の宮城球場はコンクリート打ちっ放しのいかにも県営球場といった雰囲気でした。今では“楽天モバイルパーク宮城”としてリニューアルされ、球場グルメも充実し、仙台の賑わいに一役買っています。私も、在任中に2013年以来のイーグルス優勝を見届けたいと、ファンクラブにも入会し応援しています(ただし、私は筋金入りの熱狂的阪神ファンでもあります)。

そして、今シーズンからは、みずほフィナンシャルグループも仙台89ersのユニフォームスポンサーとして応援させていただくこととなりました。開幕は10月4日。こちらも優勝を目指して、熱く応援してまいります。

~ともに挑む。ともに実る。~

「ともに挑む。ともに実る。」これは、私どもみずほフィナンシャルグループが掲げるパーパスです。私たち、特に東北地方や仙台は、人口減少という大きな社会課題に直面していますが、一方で豊かな自然や温かい人のつながりなど、大きな可能性も秘めています。東北出身の金融人として、地域経済の活性化や次世代につながるまちづくりに向け、仙台経済同友会での活動を通じ、貢献していきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

(写真は今年の仙台七夕まつり、マーブルロード大町みずほ銀行前のものです)

マイ仙台暮らし 紹介写真1

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幹事会だより

2025年9月22日

今月の幹事会では、冒頭小林代表幹事及び西井代表幹事から挨拶を頂き、審議事項の会員異動が満場一致で承認されました。

引き続いて、第38回全国経済同友会セミナーの概要、札仙広福・四極円卓会議での発表内容、8月25日にまちづくり委員会が実施した「広島都心会議」の視察について報告を行いました。広島都心会議の視察に参加した幹事の方から感想をいただき、今後の提言に活かしていくことを確認いたしました。その後の意見交換では総裁選の行方について各意見をいただき、最後に菅原代表幹事に感想を述べていただき終了いたしました。

例会DIGEST

近時の不祥事事例に見る
コンプライアンスの
現状と課題

官澤康平 氏

法律事務所ZeLo 弁護士
官澤康平 氏

今回は、仙台市出身で東京の法律事務所に所属されている、弁護士の官澤康平氏を講師にお招きしました。

近時は権利意識が高まり、かつて当たり前だったことへの評価が変化しました。さらに、メディアの記事やSNSにより不祥事等が急速に拡散するため、コーポレートガバナンス・内部統制の見直しが生じてきたそうです。平時から突然の対応に備えることが重要であり、そのためのコスト等について経営者の方々に考えていただきたいとのことでした。

また、官澤氏は「仙台スタートアップスタジオ」のメンターとしてもご活躍で、これからも仙台を盛り上げていきたいとも語られていました。

【略歴】

学歴 2011年 東京大学法学部卒業。2013年 東京大学法科大学院修了。 経歴 2013年 司法試験合格。2014年 弁護士登録。2014年 長島・大野・常松法律事務所入所。2019年 当事務所参画。 主な実績 大小様々な国内外の上場企業・非上場企業のM&A(株式譲渡、合併・会社分割、事業譲渡、株式交換、公開買付け等各種スキーム)について、法務デューデリジェンス、契約交渉、レギュレーション対応を数多く担当。大規模なシステム開発紛争に係るADRのユーザー側代理人として解決に導く。国内大手金融機関、地方金融機関のシンジケートローンの組成を担当。子会社を70社以上抱える国内大手上場会社のグループガバナンス管理体制の整備に対応。上場企業不祥事等の外部調査、原因分析、再発防止策構築等を担当。 活動・所属 「仙台スタートアップ・デスク」企業法務専門家(2022年12月~)。リックソフト株式会社 社外取締役(監査等委員)(東京証券取引所グロース市場 4429)(2023年5月~)。フューチャーベンチャーキャピタル株式会社 社外取締役(監査等委員)(東京証券取引所スタンダード市場 上場コード8462)(2023年9月~2024年6月)。経済産業省「スタートアップ新市場創出タスクフォース」構成員(2024年4月~)。「仙台スタートアップスタジオ」メンターズボックス(2024年8月~)。株式会社エアロネクスト社外監査役(2025年3月~)

会員情報

会員総360数名(2025年10月7日時点)