Monthly Report No.451

マイ仙台暮らし

「東北」を駆け巡る日々を
振り返って

幹事 江上 昌宏
(株式会社三菱UFJ銀行 東北支配人 兼 仙台支店長)

新たな活力を与えてくれる環境

仙台経済同友会の皆さま、日頃より大変お世話になっております。三菱UFJ銀行の江上でございます。仙台暮らしを始め、早一年半が過ぎました。東京から東北への赴任も単身赴任も初めての私にとって、最高速度300㎞/hを超えるとされる新幹線「はやぶさ」の“G”を体感し、東北を駆け巡る日々についても、そして落ち着いて味わいのある佇まいの街並みと緑豊かな自然のコントラストが「青葉城恋唄」そのものだと感じる仙台の日々についても、新鮮で新たな活力を漲らせてくれる糧となってくれています。

東北との縁を振り返って

思い返してみると、陸路にて白河の関を越えて東北に訪れたのは、仕事上では赴任時が初めてですが、プライベートではちょっとしたご縁がありました。学生時代から続けているバスケットボールの社会人全国大会出場時に仙台と盛岡を訪れました。特に、人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」の聖地とされるカメイアリーナ仙台(旧仙台市体育館)のコートに立てたことは、今でも会場の雰囲気がリアルに蘇るほど、良い思い出となっています。そうしたご縁から始まった仙台・東北赴任による日々は、北は青森のむつから南は東京、東は三陸海岸から西は山形・酒田のお客さままでと、東日本を縦横断するといった当行でも随一とされる幅広いエリアを担当させて頂くことで、光陰矢の如く大変充実したものとなっています。

仕事を横に置いてのリフレッシュの時間に

そうした中でリフレッシュできるのは、タウンウォッチングという名の街歩きの時間です。北東北に行っても時間があれば、街並みを寄り道しながら歩いてみることで、思わぬ発見をできることもあります。その中でも、仙台市中心部のお気に入りは、「青葉通りを、仙台駅から広瀬川に架かる大橋を渡り、仙台城跡まで」や、「定禅寺通りを、愛宕上杉通りから広瀬川に至る西公園通りまで」等、お気に入りのコースをタウン誌にあるお店に立ち寄りながら、心地よい風に吹かれながら気儘に歩いてみることです。また夏場の青森ねぶた祭や仙台七夕まつりをはじめとする東北のお祭りや、スポーツ観戦、各種イベントへの行脚も、元気を貰えるカンフル剤として堪能させて頂いていることは言うまでもありません。こうした有難い環境の中で、仕事上もプライベートでも、お客さまをはじめ、一緒に働くメンバーや、東京等から出張してくれる本部のサポートメンバーにも恵まれ、日々楽しく充実した日々を送れていることに心から感謝している次第です。また宮城・仙台をはじめ、青森・秋田・岩手・山形・福島のお客さまや、仕事ではなくとも縁あって新たにお会いした皆さま方と大変親しくさせて頂き、これまで生きてきて「一番日本酒を堪能した一年」と「一番ゴルフをプレイした一年(下手の横好きの範疇ではございますが・・・)」を経験出来ていることは嬉しい誤算かもしれません。

マイ仙台暮らし 紹介写真1
マイ仙台暮らし 紹介写真2

決意を胸に全力疾走宣言!

私共のフィールドとなる東北では、社会全体の人口減少や自然災害の発生等の課題に抗いながら、持続的な成長を志向され、既存ビジネスの強靭化や新規ビジネス展開に注力されるお客さまが増えております。私共も微力ながら、そうした志に伴走し、将来にわたって共に歩めるパートナーとして選んで頂ける存在でありたいと願っています。これからも「東北が進むチカラになる」をパーパスに、全力疾走で駆け巡って参ります!これからも皆さまからの変わらぬご厚情をよろしくお願い申し上げます。

※「マイ仙台暮らし」では会員様のコラムを募集しております。掲載をご希望の方は事務局までご連絡ください。

幹事会だより

2025年10月27日

10月の幹事会は小林代表幹事の挨拶から始まり、総裁選及び宮城県知事選挙の話題が中心であった。 その後、会員異動及び2件の後援名義使用申請について審議が行われ、満場一致で可決した。 引き続き、事務局から9月30日開催の第24回札仙広福・四極円卓会議、10月23日開催の第48回東北北海道ブロック会議、9月23日にまちづくり委員会が実施した「バスケットボール教室」ついて報告を行いました。 また、観光ビッグバン委員会の佐藤勘三郎委員長から宮城県の観光を企業者の視点から提言をしたい提案があり、今後議論進めることとなった。意見交換では報告のあった各会合に参加した幹事から仙台と他地域との違いについて意見を頂き、今後の宮城県・仙台市に必要なものを議論し終了した。

例会DIGEST

ストーリーとしての
競争戦略

楠木建 氏

一橋大学特任教授
楠木建 氏

今回は競争戦略について長年にわたって研究を続けられてきた、楠木建氏を講師にお迎えしました。

楠木氏は、世の中が変わっていくなかで、そう簡単に変わらない軸足があったほうがいいのではないか、それが競争戦略を考えるということではないか、と提起されました。次に競争戦略のゴールは長期利益の獲得であることや、自社の特性をふまえて他社との「違い」をつくり、論理でつなげる「ストーリーとしての競争戦略」の優位性について説明。さらに、経営者が、その戦略を面白いと思えていることが重要と述べられました。

【楠木建氏 略歴】

一橋大学大学院商学研究科修士課程修了(1989)。一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、同大学大学院国際企業戦略研究科准教授を経て、2010年から現職。

【外部委員等】

経済産業省産業構造審議会委員、組織学会理事、日本取締役協会エマージングカンパニー委員会副委員長(現任)、全日本空輸株式会社経営諮問委員、ブックオフコーポレーション株式会社取締役、ポーター賞運営委員(現任)、マネックスグループ株式会社アドバイザリーボード、旭硝子株式会社経営諮問委員(現任)、みさき投資株式会社経営諮問委員(現任)、りそな銀行資産運用アドバイザリーコミッティ、スカイマーク株式会社取締役(現任)、野村マネジメントスクール理事(現任)などを歴任。

会員情報

会員総数357名(2025年11月13日時点)