年頭所感 代表幹事 西井 英正 image
 仙台経済同友会の皆様 明けましておめでとうございます。旧年中は多大なるご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 昨年の年頭所感では為替の見通しを示しながら、結果として外してしまったことを素直に反省いたします。改めて、希望的観測に拠らず、市場の見立てとマクロ経済の動向から判断することの重要性を痛感しています。予測不能の事象が重なる時代にあっても、変化を予測しながら客観的な視野で俯瞰する重要性を教えられた年でした。
 2026年の世界と日本は依然として不確実性が高い状況にあります。地政学的リスク・エネルギー政策の変化・人手不足・物価上昇等、企業が直面する課題は山積しています。他方で、テクノロジーの進化・脱炭素社会への投資拡大・観光・交流人口の拡大等、取り込むことが出来ればチャンスとなる機会も多くあります。物事には正と負の面があると思いますが、負の面を強調せず、正の面を捕えようとする姿勢が大切だと思います。
 さて、そうは言っても、現状の人手不足や原材料費、物流費、ユーティリティコスト他様々なコストが企業収益を圧迫しています。このコストを吸収し、人件費も含めた適正な価格転嫁で、物価と賃金が共に上昇することで次の成長につなげることが必要です。
 さらに、購買力平価の観点からすると、日本の物価は先進国から大きくひき離され、円安が拍車を掛けています。大手の輸出型企業の企業業績に円安は追い風だと思いますが、内需型企業にとってはコストアップ要因の一つになっており、先進国との価格差を埋めるためにも適正な価格への転嫁は必須だと思います。
 次に、DXの推進とAIの活用に関しては企業活動で欠かせないものになっていると思いますし、さらなる注力が求められると思います。DXは人手不足を賄う上でも必要ですし、事務部門だけでなく、現業部門への展開も含めて、全体最適へ落とし込むことで業務活動の戦力化とコスト削減、人員対策につなげ、企業収益の直結できるようになると思います。
 昨今急速に進むAIの進化には目を見張るものがあります。まさに日進月歩の勢いで、企業活動に欠かせないツールの一つとなって来ています。AIの活用方法は千差万別ですが、導入や活用中にもどんどん進化すると思われるので自社にとってのAIのポジショニングを明確にすべきでしょう。そうすればAIは強力な武器になると思われます。
 是非、会員各社に置かれましてもこういったツールで企業価値の向上につなげていただければと思います。
 2026年の仙台経済同友会の活動は、提言活動に力を入れて参ります。賑わいのある街づくりつながる提言を行いたいと思います。現在、提言委員会でも検討しておりますが、会員皆様のご意見も頂戴しながら、より実効性の高い提言になればと思います。
 それと同時に普段の活動におきましても、会員の皆様に価値を感じてもらう活動にして行きたいと思います。幹事会、例会の在り方や、ご無沙汰になっている視察活動等、皆様からの忌憚のないご意見を頂きながら進めてまいりたいと思います。
 丙午の2026年で出生数がさらなる減少にならないことを祈りながら、皆様と意見を交わしながら実効性のある提言、そしてその実現で人口減少社会でも豊かな社会につなげる活動になればと思います。
 本年もよろしくお願い申し上げます。